「Clear」は中高生の5人に1人が使っているノート共有アプリ!徹底解説します

保護者の方は「Clear」というアプリをご存知でしょうか?
現在、ユーザー数は120万人にのぼり中高生の5人に1人が使っているノート共有アプリです。2014年には「日本eラーニングアワード」で経済大臣賞を受賞するなど近年注目を集めています。
今回はそんなClearとはどんなサービスなのかご紹介します!

Clearはアルクテラス社によって開発された勉強ノートまとめアプリです。自分の勉強ノートを撮影してみんなに公開したり、みんなが公開した勉強をノートを見たりすることができます。
つまり、インターネット上でノートの貸し借りができるサービスなのです。また、問題を撮影して投稿することで、分からない問題をみんなに質問して教えてもらうこともできます。
そんな、アプリの概要と特徴を解説いたします。

Clearはこんな人におすすめ

・自分のノートが誰かの役に立つのが嬉しい

・人のノートを見て勉強したい

・分からない問題をみんなで教え合いたい

Clearとは

「勉強のわからないところを楽しく解決する」を目的に提供されています。Clearは主に「ノート共有」と「Q&A」の2つの機能を持つサービスです。

  • ノート共有
    生徒が自分で作ったノートの写真をアプリ上に公開することです。現在30万冊以上のノートがClear上に蓄積されています。
  • Q&A
    アプリ上で生徒が自由に質問できます。また上がっている質問に対しては、登録している生徒が回答していきます。

Clearの3つの特徴

国内120万人もの生徒に利用されるClearにはどんな特徴があるのでしょうか。以下で確認してみましょう。

「ノート共有」で見る側も作る側にも学習効果

保護者の方が想像するノートは、「学校の授業で聞いたことを書いて、自分の知識のインプットに使うもの」ではないでしょうか。
そう考える人の中には、ノートを共有して何になるのと疑問に思う方もいるかもしれません。
しかしノートを共有することで、見る側はもちろん作る側にもメリットがあります。
まず作り手のメリットとして挙げられるのが、「表現力」が身に付くという点です。
「ノート作家」と呼ばれるClearにノートを投稿する生徒たちは、自分以外の生徒が見て分かりやすくなるよう工夫してノートを作っています。
中学でも高校でも生徒は自分の作ったものを、大勢の人に評価してもらえる機会は多くはありません。
そんな中でClearは、生徒が気軽に自分を表現できる場所となっているのです。そして人気ノート作家の中には、Clearを使って東大や九州大、筑波大などの難関国立大学に合格した生徒もいます。
国立大学の試験問題は記述式が主で、表現力が求められる傾向にあります。そのためClearへのノート投稿が、合格に一役買ったと言っても過言ではありません。
また読み手側にとって投稿された30万冊以上のノートは、参考書よりもわかりやすい教材になります。
これは共有されたノートが、生徒目線で書かれているからです。
市販の参考書は専門家によって書かれているため、生徒が理解できていない箇所の説明が省かれてしまうことがあります。
一方のClearのノートならば作り手は生徒であるため、同じ目線で理解が難しいと感じた箇所をまとめてくれているのです。
このようにClearは「ノート共有」という新しい体験を通して、作り手・読み手の双方に学習効果をもたらしています。

いつでも悩みを解決できる「Q&A機能」

わかりやすいノートがあったとしても、演習問題を解いている際に解法が思いつかないということは少なくないでしょう。
そこで役立つのがQ&A機能です。生徒は下記画像のように、アプリ上に質問を投げかけることができます。
これに対してClearに登録する120万人の生徒たちが回答してくれるのです。その場に指導者がいない時でも質問できるため、自宅学習の際に躓いてしまっても安心して対応できるでしょう。
またこのQ&A機能は、教える側にもメリットがあります。
それは「人に教える」という行為が学習の定着率を引き上げるからです。アメリカ国立訓練研究所は、勉強法と定着率の関係を示したラーニングピラミッドを発表しました。
これによると学校の授業のような「講義」では、学習定着率は5%ほどしかありません。
その一方で「人に教える」勉強は、学習定着率が90%といわれており、読書や視覚化などを抑えて最も定着率の高い勉強法となっています。

SNS要素でモチベーションアップ

近年インスタグラムやツイッターなどSNSが普及し、お子様はそれらに夢中になっているのではないしょうか。
実際に文部科学省が行った『平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査』によると、インターネットの利用内容としてSNSなどを含む「コミュケーション」の項目は、中学生でも高校生でも高い割合を示しています。
そんなSNSの要素をふんだんに取り入れているのがClearです。「いいね」や「フォロー」、「ランキング」など生徒同士を繋げる機能が充実しています。
これにより生徒は自分が投稿したノートにいいねが付いたり、コメントされたり、それに伴ってフォロワーが増えたり、ランキングが上がったりと勉強に対してポジティブなフィードバックを得られます
こうして承認欲求を感じられ、楽しく勉強できるようになるのです。
そして投稿したノートには、「Clear映え」という言葉があります。
近年耳にする「インスタ映え」のClear版です。
生徒はインスタグラムにお洒落な食べ物や飲み物を載せる感覚で、綺麗に書いたClear映えするノートを投稿できます。
中高生はバイトをするにも制限があるので、年中インスタ映えする物を買ったり、場所に行ったりはできません。
しかしClearならば、は中高生にとって一番身近な存在であるノートを題材にしているため、どんな生徒でも気軽に投稿できるようになっているのです。
このようにSNS要素が盛り込まれたClearは、勉強に対して抵抗感のある生徒や、なかなか勉強を長続きさせられない生徒が楽しく学ぶきっかけにもなるでしょう。

アプリ開発者の新井さんから保護者へメッセージ

Clearには生徒の能動的に学ぶ姿勢も身に付けてほしいという思いも込めています。

学校の授業は基本的に受動的になりがちですが、社会に出てから必要になるのは能動的な学習姿勢です。

これを身に付けるには堅苦しい場所ではなく、楽しいコミュニティーでやるのが重要たと私は考えています。

だからそういった点も期待して生徒さんに使っていただきたいです。

またClearは保護者の方にも使ってほしいサービスです。

中学生の娘と一緒にClear使ってノートを投稿し、カリスマノート作家になった現役のお母さんもいます。

現在200冊以上ものノートを公開していて、フォロワーの数も5000人越えです。

なので是非、保護者の方にも一度Clearを肌で感じみてほしいと思っています

こんなこともできます・番外編

シールを張り付けてみよう

アプリ上でも、紙のノートのように付箋やシールを貼る機能が使えます。

マーカーのように線が引けるシールもあるので、自分の好きなレイアウトに変えられるのも楽しいポイントです。

イラスト入りノートを作ってみよう

人気のノートの中には、イラストが盛り込まれてるものも多いです。

暗記が嫌い!という人でも苦手意識なく勉強できるかもしれません。アプリに慣れてきたら、自分でもイラスト入りのノ

ートを作って公開してみませんか?

まとめ

ここまでClearのサービスについて紹介してきましたが、表現力や能動的に学ぶ姿勢が身に付くサービスだと分かりました。
そしてこれらの能力は、近年になって学校学習でも重視され始めています。2020年度を境に小学生から高校生まで順次、新学習指導要領が導入されていきます。
ここで重視される能力の中には、「表現力」や「学びに向かう力」があります。Clearを通して新しい教育に必要な能力を養えるのも、非常に大きな魅力の一つと言えるでしょう。

Clearを使えば、自分の勉強ノートを撮影してみんなに公開したり、みんなが公開した勉強をノートを見たり、分からない問題を助け合って解いたりすることができます。
ただ勉強するだけでなくつながりが生まれる楽しさもあるでしょう。つながりの中で学んでいける、まるで学校の教室のようなアプリなのです。

 

 

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