ボードゲームは小学生のいる家庭でハマれます!年齢別にオススメをご紹介

親子で囲んで楽しみたいアナログボードゲーム。小学生のお子さんがいるご家庭に合うゲームについて、親子で熱狂できるボードゲームを6選をご紹介いたします。みんなで一つのボードゲームを囲んで遊ぶので、親子でのコミュニケーションタイムになったり、さらには知育にも良かったりとボードゲームはメリットもいっぱいです。

ルールが複雑なときは「音読」しながら皆で理解する

オススメゲームを紹介する前に、まずは小学生の子どもとのボードゲームの楽しみ方について、確認しておきましょう。

小学生になると、ゲームの勝ち負けにこだわる子どもが出てきます。ときには、負けが続いて不機嫌になることもあるでしょう。

そんなとき、親が手を抜いて子どもを勝たせてやってしまいがちですが、親が本気でないことは子どもにも伝わります。「まず、その子が上達感を得られるレベルのゲームをしっかり選ぶこと。また、何度もやって勝ち負けに慣れること。優劣の検査をしているのではなく一緒に楽しみたいんだ、と子どもに伝わることが大切」なのです。

小学生向けのゲームともなると、ルールもかなり複雑になります。親が読んで、子どもに教えてやろうとしがちですが、黙って読んでも途中で理解できなくなることもあります。「ゲームのルールは、家族の誰かが声に出して読み、それを皆で聞きながら理解していくのが良い」です。

例えば母親が音読してみて、読みながらわからないことがあったら、周りの家族に聞いてみましょう。

また、音読を聞いている家族も、わからないところがあったらその場で質問するようにしましょう。そうやって読み進めていけば、全員が同じようにルールを理解できた状態になります。

これから小学校低学年(1〜3年生)と高学年(4〜6年生)にわけて、それぞれにオススメのボードゲームをご紹介します。

小学校低学年(1〜3年生)向き

必ず2枚の絵が揃う不思議な絵合わせ。「ドブル/Dobble」

手のひらサイズの丸いカードには、カラフルなイラストが描かれています。時計、ネコ、月、サボテンなど、イラストは全部で50種類。1枚のカードには8種類のイラストが描かれていて、カードを2枚取り出すと、不思議なことに必ず1つは同じイラストが入っています。

ゲームの遊び方は5種類。そのうち1つ、「アツアツのポテト」は、熱いポテトを手にもったように、メンバーは手に載せたカードを細かく振動させます。自分の手の中にあるカードと同じイラストを相手のカードの中に見つけたら、「ネコ」のように声に出して、相手のカードの上に自分のカードを載せましょう。先にカードがなくなたほうが勝ちです。

基本的には、絵合わせゲームなので、ルールは簡単です。幼稚園児など小さい兄弟がいる場合にも、一緒に楽しむことができます。

「ドブル/Dobble」
[作られた国]フランス [実売価格(税込み)]1940円 [所要時間]20分 [遊ぶ人数]2〜8人
[年齢]7才〜大人

ネコにつかまらないようにチーズを大量ゲット!「ねことねずみの大レース/Viva Topo!」

ゲームに参加したら、ネズミの色を決めてスタートです。順番にサイコロを転がしてネズミのコマを動かし、チーズの置かれた部屋まで移動します。

複数のネズミを動かして、たくさんのチーズを集めると勝ちです。遠くの部屋に行くほど大きなチーズがありますが、注意しなければならいのはネコの存在です。

実は、サイコロにはネコを動かす目があります。ネズミがネコにつかまらないうちに、近くのチーズがある部屋に入るべきか、リスクを冒して大きなチーズが置かれた遠くの部屋を目指すべきか、戦略が必要となるゲームです。

ゲームの後半には、ネコの移動速度がスピードアップして、2コマずつ進んでネズミを追いかけます。こうなったときの緊張感がたまらず、がぜんゲームがヒートアップしてきて盛り上がります。

「ねことねずみの大レース/Viva Topo!」
[作られた国]ドイツ [実売価格(税込み)]6040円 [所要時間]20分 [遊ぶ人数]2〜4人
[年齢]4才〜大人

どんどん変化する迷路で目的地を目指す。「ラビリンス/Das verruckte Labyrinth」

カードをめくると、王冠や剣、鍵などが描かれています。それが、あなたの目指す宝物です。自分のコマを宝物のある場所まで移動するには、目的地までの通路をつながなければなりません。

通路が描かれたタイルを交互に押し込みながら、迷路の形を変化させていきます。

タイルを押し込むと、一列分の迷路がズレてしまうので、あと少しで目的地までの通路が完成しそう、というタイミングになっても誰かに動かされてしまうことがあります。

最初は自分のコマを目的地に向かわせるので精一杯ですが、慣れてくれば全体が見えるようになり、ときには相手を妨害しようと考えることもできるようになります。

「ラビリンス/Das verruckte Labyrinth」
[作られた国]ドイツ [実売価格(税込み)]3800円 [所要時間]30分 [遊ぶ人数]2〜4人
[年齢]7才〜大人

小学校高学年(4〜6年生)向き

タイルをつないで都市や道路を自分のものに。「カルカソンヌ/Carcassonne」

 交互にタイルを置いて、地図を作っていきます。自分のコマを置いた都市をうまく城壁で囲めば、そこは自分の土地になります。道路にコマを置いた場合、両端が閉じれば、道路にそった土地が全部自分のものになります。

自分のコマには限りがありますし、タイルをうまくつないで閉じた状態にするには戦略が必要です。

そして、同じ都市の中に複数人がコマを置けば、タイルの得点は折半になります。

かなりじっくり遊ぶことができ、ロマンがあるゲームです。大人が参加する同好会や選手権が国内にもあるほどです。

「カルカソンヌ/Carcassonne」
[作られた国]ドイツ [実売価格(税込み)]3200円 [所要時間]30分 [遊ぶ人数]2〜5人
[年齢]6才〜大人

同じ数字や連続数字をつなげる数字パズル。「ラミィキューブ/Rummikub」

1〜13までの数字が書かれた4色のタイルをメンバーに配ります。同じ色で3つ以上の連番、あるいは同じ数字で色が違う3枚以上のカードの組ができたら、場に出すことができます。

場にタイルが並んできたら、手元のタイルと見比べてみましょう。

場にあるタイルとつなげて連番にしたり、同じ数字のカードの組にできそうなタイルがあれば、くっつけて出すことができます。さらに、3枚以上の組ができれば、場のタイルを並べ替えてもかまいません。

手元のタイルが先になくなった人から勝ちです。連続したタイルの組み合わせがひらめいた瞬間は、かなりの快感です。

「ラミィキューブ/Rummikub」
[作られた国]イスラエル [実売価格(税込み)]3020円 [所要時間]20分 [遊ぶ人数]2〜4人
[年齢]8才〜大人

美しくて不思議なカードにタイトルを付けよう。「ディクシット/Dixit」

手元に配られるのは、体が楽器の少女や影がオオカミの子どもなど、美しくて不思議な絵が描かれたカードです。

語り部役に選ばれたら、「静かな調べ」や「本当の気持ち」など、カードから連想するキーワードを言葉にします。

他の参加者は、手持ちのカードから、キーワードのイメージに近いカードを選びます。

それぞれがカードを出し合ったらシャッフルです。メンバーは、キーワードから類推して、元のカードを当てます。

カードを当てた人と語り部には得点が入ります。ただし、語り部の選んだカードを全員が当てたとき、あるいは逆に誰も当てられなかったときには得点が入りません。

また、誰かを間違わせたカードを出した人にも得点が入ります。

イマジネーションが大切なこのゲーム、家族や友達との相性を確認するのにも適しています。

「ディクシット/Dixit」
[作られた国]フランス [実売価格(税込み)]4860円 [所要時間]30分 [遊ぶ人数]3〜6人
[年齢]8才〜大人

まとめ

私の家族4人のお気に入りは「ねことねずみの大レース」です。

最初はゆるやかにゲームが始まりますが、ネコがスピードアップすると、「ヤバイ!」「逃げろ!」とみんな声に出して、かなり盛り上がってきます。

ネズミのコマは複数あるので、手近なチーズの部屋に入れるコマと遠くを目指すコマをわけるリスク分散型、ぜんぶ近くの部屋に入れてしまう慎重型、なるべく遠くを目指すハイリスク型など、ゲームの進め方には個性が出ます。

大人は、リスク分散型で堅実に進めます。子どもたちは、ハイリスクハイリターン型を試したり、慎重型を試したり、試行錯誤しています。

1つのゲームでも、家族それぞれが違う方法で試行錯誤して、それぞれの楽しみ方ができるのがボードゲームの面白いところだと感じました。

子どもたちは平日も、学校から帰ってくるとすぐにこのゲームで遊んでいます。今週末も、家族4人でこのゲームを囲む予定です。

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